晩秋の虹鱒 【 赤間大輔 】


少し前に新しい相棒として手に入れた BKT‐608-OH

『トラウトのビッグワン狙うんならこうでなきゃな…』
と感じる独特でありながらも安心できるアクションと絶妙なレングスだ。

まだ魚を掛けてはいなかったが、なぜかすぐにピンと来るものがあり、
振っていて楽しいと久々に思わせてくれるロッドだった。


冬の気配を感じるこの日、
通い慣れてはいるがあまりいい思いをしたことがない支笏湖へ行くことにした。


しかし例に漏れず、何も無いまま時間はあっという間に過ぎ去り、
もはや無駄とも思えたポイント移動中には、いつも寄るラーメン屋のことばかり頭に浮かんでいた・・・(笑)


『・・・これはいかん。最後の場所で30分だけ悪あがきをしよう・・・ダメならまた来ればいいさ。』

などとカッコイイことを口にしてみるが、実際はそんな風には思えないのが残念なところ。


移動したポイントでは濁りが多少入っていた。

そこでシルエットをはっきりさせるためルアーをD3カスタムスプーンのBPRカラーに結び変える。

濁りには黒が効くと信じて、強い向かい風を切り裂いてすっ飛んでいく真鍮板をゆっくり巻いてくる。

結果はあっけないほど数投でついた。
釣れるときなんてそんなものだ。

体感だと10分くらいかかった気がするが、おそらく3分くらいだろう。

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支笏湖らしいシルバーメタリックにしばらく見惚れた。

水中だと背中が真っ青で、ブリと見間違えるほど青が強いのが印象的な個体。
ファイトもブリかと思うほど強烈の一言。


このロッドは、しなやかに曲がりながら魚をオートマチックにグイグイ寄せてくれる。

まさに、柔よく剛を制す。そして、唯一無二。

北斗の拳でいうとトキのような存在感



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これからまたどんな魚に会わせてくれるのかとても楽しみなロッドである。

勝利の帰り道。
やはりいつものラーメン屋だったが、トッピングは2つ増しだった。

ジェリー君開発秘話 【 D3 フィールドスタッフ 石川学 】


ネズミ型ペンシルベイトとして
D-3CustomLures&福士ルアーズからリリースされた『ジェリー君』。
その開発の裏にはある釣行体験と偶然があった。

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私は2009年の初秋に渓流釣りに出かけた。

秋晴れの清々しい天候の日ではあったが、
目指した渓流は渇水で小型のニジマスとオショロコマが時折顔を見せるシブい状況であった。

それでも諦めずに上流へと歩を進めると一番の大場所と呼べる渕に辿りついた。

『ここにはデカいのがいるぞ!』と思えるポイントで、
ストーキングしながらそのポイントに近づき、ヒットしたのは『ダリア』を3投したときだったと思う。
サイズこそ50㎝そこそこではあったが、激しいファイトで私を心酔させてくれた。

そのニジマスであるが、
なんと口から出てきたのは消化されつつあったネズミ?モグラ?の様な物体2匹
(後に調べてみると、トウキョウトガリネズミであることが判明)。

このことをF氏に話しをしたところ、
時を同じくして先日彼の工房にもエゾヤチネズミが出たとの話しになった(笑)

この絶妙なタイミングで件の『ジェリー君』開発がスタートしたのである。

ネズミやヘビ、トカゲ、カエルなどを捕食するトラウト&チャーの仲間では
悪食のイトウやイワナを良く耳にするが、
私の中では『ジェリー君』は予想外のワイルドなニジマスがベースにある。

いまだ『ジェリー君』でのニジマスの釣果には恵まれていないのだが…(笑)

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渓流でのストリームブラウンと山上湖のアメマスにはとてもエキサイティングに遊んでもらった。



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トップウォータープラグで釣れるトラウトの価値はひときわ記憶に深く刻まれるものだ。

次にヒットするのはどんな魚だろう?


私は自宅やフィールドでこの『ジェリー君』を手にするたびにワクワク感が抑えきれないでいるのだ(笑)


【使用タックル】
ロッド:D-3Custom Lure’s・Blakiston BKT-608ML
リール:シマノ・ツインパワー2500S
ライン:シマノ・パワープロ1号
リーダー:バリバス・トラウトショックリーダーフロロ 14Lbs
ルアー:D-3Custom Lure’s&福士ルアーズ ジェリー君

充実した1日  【D3フィールドスタッフ 小林孝平】

次の休みは絶対釣りに行くと決めていた。
朝から終日歩く覚悟でホームリバーへ。


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到着すると辺りはもう紅葉が始まっておりとても綺麗だが1つだけ気がかりな事が、、

案の定川は落ち葉だらけ。

ミノーを流すと、もれなく落ち葉が1枚付いてくるし、
せっかくのチェイスがあっても葉が引っかかり魚が去ってゆく始末・・・


ここは作戦変更し、スプーンに切り替えて落ち葉よりも下をトレース。

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結果は作戦勝ち。



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釣果を含めストレスなく釣り上がることができ
たくさんの元気な魚達に遊んでもらう事が出来た!


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葉が落ちきったらまた来よう。



ガボッ と ニョロニョロ 【 D3フィールドスタッフ 本間一樹 】

福ゼミシャローを手にしてから数ヶ月が過ぎた。
イメージトレーニングはすでに何度もできていたはずだった。


『浮かべた福ゼミシャローに大きな口を開け “ ガボッ”とブラウンが襲いかかる。
一呼吸置いてロッドを立てると、ラインが水面を切り裂いていく ・・・』


と頭では分かっていたつもりだったが、
イメージとは違う「パシャ」という小魚の反応に慌てて合わせを入れていた。


何度目かに“バシャ”と湖面が割れ
ラインが引かれたのを確認してからロッドを立てると30cm位のニジマスが宙に舞った。

本ニジマス

イメージしていたはずの長く重たいファイトとは違うが
軽いテンションで岸に寄せられたニジマスにも今日の1匹目に満足。




少ししてダム湖の水位が変動し始めると
ライズが少なくなったので次のパターンに変更することにした。

『水位が下がってくると浅瀬いたドジョウが水深のあるところ移動してくる。
 そのタイミングでブラウンも捕食行動を始め “ ニョロニョロ ”と泳がせるジョイントミノーに食い付く・・・』

と予定通りのヒット。

本ブラウン2

40cm台のブラウンが釣れ、さらに満足の結果がでた。



また、その後も大きなブラウンがチェイスしてきたり、
浅瀬に取り残されたヤツメウナギを見つけて改めてジョイントミノーの効果を実感させられた。

本ヤツメ



ロッド ブラキストン BKT-706ML
リール セルテート2506HG
ライン VARIVAS ハイグレードPE 0.8号
ルアー 福ゼミシャロー・I.Bミノージョイント等

出会い。  【 D3フィールドスタッフ 前田洋一 】


この日ぼくは山奥の渓に久しぶりの単独釣行を満喫していた。

タイミングも良かったのか魚は好反応。
だが、さらなる上流を目指して行くと、そこに居たのは…ヒグマ。


しかも、餌を探しているのか足元を嗅ぎ回りながらこちらに向かって歩いて来る。

 ・ ・ ・  これはヤバイ! 


“背を向けて逃げてはいけない”

“走ってはいけない”


頭で分かってはいるけど、
相手の様子を確認しながら今までヒィヒィ言いながら釣り上がってきた
大きなゴロタ石の河原を カモシカの様に軽快に逃げる。

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当然、クマの写真なんて撮る余裕は無かった。


しばらくの間、一定の距離を保って付いて来たクマも、
途中で諦めたのか笹藪の中に入っていったので、難を逃れることが出来た。


車の運転中に見たり、
気配や匂いを感じた事は何回かあったものの、
ここまで至近距離で出くわしたのは初めて。


風鈴の様な、優しい音色のクマ鈴1つで、
何の対策も無しに山奥まで入ってしまった自分の準備不足が招いた最悪の「出会い」。



帰路の途中で
引きつった顔のまま、デカい音の鳴るクマ鈴と撃退スプレーを購入し家路に着いた。


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熊対策は大袈裟なくらいでちょうどいい。